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自分的24話補完。
ティエリアの声が、ひどく満足げに聞こえる。
刹那は、そのことに、救われたのか、逆に追い詰められたのか、わからなくなる。
今、腕に抱いているのは、ティエリアの肉体。
正確にいえば、なんなのだろう。
ティエリア、だったもの。
そういえばいいのだろうか。
ティエリアの声は、聴覚によって届いているのではなく、
体全体に響いてくる。
包み込まれているようなひどく優しい感覚。
「そんな顔、しないでくれ。」
ほんのかすかに、口調が曇る。
「僕は、ここにいる。」
「ああ。」
そう答える声すら、喉につかえる。
「泣かないで。」
そう言われて、頬を伝うものに気がつく。
子供のように、はたはたと、涙がこぼれる。
メットの中に、涙が、漂う。拭えもしない。
唇をかむ。
声を、殺す。
「僕は、ここにいる。
あなたたち、みんなを、見つめている。」
柔らかな声音。
「だから。
僕は、刹那や、みんなのそばにいる。」
「ああ。」
わかっている、そんな言葉は、紡げなかった。
見開いたティエリアの瞳。
生命のかけらも、宿していない。
なのに、ティエリアの精神は、この空間ヴェーダとともにあってー。
刹那と、こうして対話を続けている。
なにを、思えばいいのかが、わからない。
悲しいのか、ティエリアの精神が、「生きて」いることを喜べばいいのか。
抱きかかえたティエリアのメットを、外す。
無重力に、ティエリアの紫色の髪が、広がる。
刹那の指が、ためらいがちに、ティエリアの瞼を閉じてやる。
せめてもの気持ちだ。
そのしぐさを、ティエリアが、どう思うのかはわからない。
「ティエリア。もう、俺は行く。」
「ああ」
「もう、会えないのか?」
「ああ。今までの形では。」
「そうか・・・・。」
「みんなのそばにいる。それだけは、約束できる。」
信じられない。
それでも、今は、現実を受け止めるしかない。
「・・・・わかった。」
空間が、ほんの少し、柔らかくなったような気がした。
まるで、ティエリアが、笑ったとでも言うように。
気のせいでも、かまわない。
刹那は、その基盤ともいうべき、光に彩られた壁面を見やる。
ティエリアが、望んだ形だと、そう思いたい。
そう信じたいから。
ティエリアの遺体を抱いた腕に力を込める。
そこに、もう、ティエリアが存在しないのを、知りながらも。
刹那は、自分の機体へと、戻る。
ティエリアを、みんなのもとへ。
―彼の帰る場所へ、連れていくために。
機体を、トレミーへと、向ける。
さまざまな思いにとらわれても、進まなければいけない。
きっと、ティエリアも、そう言って、背中を押すだろうから。
彼の思いも、抱えて。
ー遺体は、そのままにしないよね、せっさん? と思いつつ。 まぁ、感想は、先ほど書きなぐった通り。でも、00、好きです。 ええ、今回のは、衝撃でかすぎで、ロックオンのときのように、泣けも、しません。 呆然。るるる~とかいいつつ、補完です。 PR コメントを投稿する
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